かなで便り Kanade news

成年後見制度を見直す民法改正案について

2026.05.28

 弁護士の樋口です。  報道等でご存じの方もいらっしゃると思われますが、成年後見制度を見直すべく、民法が改正されようとしています。  2026年に入ってからの動きとしては、以下の①と②のとおりです。 ① 1月27日、法制審議会民法(成年後見等関係)部会第33回において、「民法(成年後見等関係)等の改…

刑事事件のデジタル化について

2026.05.12

相田です。 民事事件(民事訴訟手続き)では、既にデジタル化が先行して進んでいます。訴状や証拠等のオンライン提出やウェブ会議での期日参加などが行われており、弁護士限定ですが令和8年5月21日以降は、オンライン提出を義務づけられるに至っています。 刑事事件のデジタル化については、民事事件よりも遅れている…

東京大阪四会倒産法部共催シンポジウムに参加しました

2026.04.07

 東京三弁護士会と大阪弁護士会の四会の倒産法部は、共催で毎年シンポジウムを開催していますが、今年は4月3日に「危機管理型の倒産事件」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われました。  昨今、学校法人、医療機関、介護事業者等の許認可事業者の倒産事件が増加しており、耳目を集める案件も多いところ…

経営者保証ガイドラインにおけるインセンティブ資産について②(華美でない住宅の保有)

2026.02.27

 弁護士の樋口です。  2025年2月28日のかなで便りにおいて、経営者保証ガイドラインにおけるインセンティブ資産について、お話ししました。一定期間の生計費に相当する額や華美でない自宅等についても、「回収見込額の増加額の上限」の範囲内であれば、手元に残すことができる、というお話です。  今回は、「華…

司法修習生に対する実務修習講師を務めたことのご報告

2026.02.02

相田です。 司法修習生の選択型実務修習で講師を務めたことのご報告です。 司法修習生とは、司法試験に合格した後、裁判官、検察官、弁護士等になるために、1年間養成を受ける者のことです。 今回私は、刑事事件の講師として、当番弁護における模擬接見の当事者役や事件をどのように理解するかというブレインストーミン…

須藤・宮川奨励賞特別賞を受賞しました

2025.12.30

 私は、第二東京弁護士会の倒産法研究会に入れていただいており、同研究会は最新の倒産実務の知見に触れる貴重な機会となっています。  倒産法研究会では、倒産分野のレジェンドである須藤英章先生と宮川勝之先生のご寄付により、須藤・宮川奨励賞が創設されたのですが、その第1回選考の特別賞を論文執筆者4名で有り難…

交通事故においてひき逃げされた場合の慰謝料

2025.11.28

 弁護士の樋口です。  交通事故に遭われ、治療のために通院を重ねたり、これ以上治療を継続しても症状が改善しない場合、加害者側に対し、通院に伴う慰謝料や、後遺障害の慰謝料を請求することができます。  これらの慰謝料は、通常、日弁連交通事故センター東京支部が作成する「民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準 …

法廷技術研修に講師の1人として参加してきました

2025.10.31

 相田です。先月末の金曜日、土曜日の2日間、各日午前10時から午後6時まで法廷技術研修に講師の一人として参加してきました。  かかる研修は、刑事事件、特に裁判員裁判を念頭に法定のその場で裁判官・裁判員を説得する技術に磨きをかけるというものです。千葉地裁の法廷をお借りして、法廷の機器を利用するなど実践…

生成AIの活用について

2025.10.02

 近年、生成AIが急速に社会に浸透してきているように感じます。  私はこの分野の知見が全くなかったので、弁護士向けChatGPTの活用講座を受講してみました。  講座を受講しての感想は、翻訳作業や文書の校正作業での活用は非常に魅力的ではあるものの、ChatGPTに質問を与えると各社にデータが送信され…

法定相続人以外に対する遺贈を原因とする所有権移転登記手続について

2025.08.29

 弁護士の樋口です。  令和5年4月1日より、遺贈により不動産を取得した法定相続人(受遺者=登記権利者)は、単独で、所有権の移転の登記を申請することができるようになりました。令和5年4月1日より前に開始した相続により遺贈を受けた相続人(受遺者)についても、同様です。 https://houmukyo…