かなで便り Kanade news

全倒ネット近畿地区研修会に参加しました

2025.07.01

 近時は、法的倒産手続(代表的には破産手続)によらずに、私的整理で法人の負債を整理したり、法人代表者の保証債務を整理することが増えています。  令和4年3月4日には、「中小企業の事業再生等に関するガイドライン」が公表されました。  同ガイドラインは、中小企業者の「平時」や「有事」の各段階において、中…

経営者保証ガイドラインによる代表者の債務整理の実例紹介について

2025.06.02

相田です。経営者保証ガイドラインを利用した会社代表者の債務整理について、私と当事務所の塩野弁護士及び他の事務所所属の弁護士1名で担当した案件が終了しました。これまでの破産手続きとは異なり、多くの財産が残せたことで依頼者の方にも満足が行く結果が得られましたので、簡単ではございますがご紹介をいたします。…

法務局の職権による住所等変更登記について

2025.05.30

 弁護士の樋口です。  2023年2月のかなで便りにおいて、以下のURLのとおり、相続登記の義務化について、お話ししました。 相続登記の義務化について | かなで法律事務所    相続財産に不動産が含まれている場合、司法書士の方へ、相続登記を依頼することが多いと思われます。  もっとも、弁護士であっ…

全倒ネット関東地区研修に参加しました

2025.04.04

 倒産事件処理に携わる弁護士に広く研鑚と意見・情報交換の場を提供することを目的として活動している全国倒産処理弁護士ネットワークの関東地区研修会の記念すべき第50回が令和7年2月22日に千葉で開催され、弊所の弁護士全員で参加しました。千葉での開催は第40回研修会以来約6年ぶりの開催となりました。  裁…

経営者保証ガイドラインにおけるインセンティブ資産について

2025.02.28

 弁護士の樋口です。  2024年11月30日のかなで便りにおいて、経営者保証ガイドラインを利用する場合の特別清算手続の活用について、お話ししました。  その際、債権者の方々に対する会社からの弁済額(回収見込額)が多い方が「一定の要件を満たし、債権者の方々の合意を得ることができれば、99万円を超える…

広島県弁護士会へ訪問し、勉強会へ参加してきました。

2025.02.17

相田です。 私は、犯罪被害に遭った方を支援する千葉県弁護士会「犯罪被害に関する委員会」に所属しています。 なお、その他、「刑事弁護センター」及び「法教育委員会」にも所属しています。 広島県弁護士会にも、千葉と同様に犯罪被害に遭われた方を支援する委員会として、「犯罪被害者の支援に関する委員会」が存在し…

倒産事件と家事事件の交錯

2024.12.29

 2021年11月20日、京都で全国倒産処理弁護士ネットワークの第19回全国大会が開催されました。パネルディスカッションのテーマは、「破産事件と離婚・相続事件との交錯」で、家事事件と倒産事件の交錯する場面について一石を投じる非常に有益な議論が交わされました。  今回、ご縁があって、私も所属している神…

経営者保証ガイドラインを利用する場合の特別清算手続の活用について

2024.11.30

 弁護士の樋口です。  中小企業の経営者が、会社の保証債務を整理したい場合、破産手続ではなく、まずは経営者保証に関するガイドラインを利用できないか、検討すべきです。  以下の中小企業庁のHPやパンフレットにも記載されておりますが、経営者保証ガイドラインを利用できた場合の主なメリットとして、以下の①と…

袴田事件について

2024.10.30

相田です。 今月実施された法廷技術研修に講師の一人として参加してきました。 この研修は、弁護士を対象に刑事事件の法廷活動に関する2日間の研修です。内容としては模擬記録をもとに実際に尋問や弁論を実演し、講師からその場でアドバイスをもらい、改善をしていくというLearning by doing形式で行う…

経営者保証ガイドラインについて

2024.10.27

 平成25年12月に策定された「経営者保証に関するガイドライン」については、これまでもかなで便りで取り上げて来ましたが、令和に入ってから、同ガイドラインを使った保証債務の整理に関与することが多くなってきたと感じます。  同ガイドラインでは、「経営者たる保証人による早期の事業再生等の着手の決断について…