解決事例 Ruling case

【相続③】

・母親の遺産分割の相談です。亡母と同居していた人物が,母が亡くなる前,約4300万円を,母の預金から引き出していました。上記人物は,依頼者と姉以外の8名の相続人より,相続分を譲り受けていました。
・上記人物と遺産分割の交渉を試みるも,上記人物は,亡母の遺産を,自らが形成した財産であり,全て自ら取得すべきと主張しました。そこで,遺産分割調停を申し立て,約10ヶ月かけ,調停が成立しました。調停の内容は,「依頼者が亡母の遺産のうち法定相続分の預貯金を取得し,上記人物による亡母の預貯金の引出につき未解決とする」,というものでした。
・遺産分割調停成立後,上記人物による預貯金の引出のうち,依頼者の法定相続分につき,返還する民事訴訟を提起しました。千葉地方裁判所,東京高等裁判所での審理を経て,依頼者の全面勝訴でした。そして,強制執行手続を経て,全額回収しました。