かなで便り カテゴリー【刑事】 Kanade news

少年法の改正について

2022.05.06

 先月のかなで便りにおいてご紹介をしたとおり、日本において成年年齢の引下げ(成年年齢が現行の20歳から18歳に)が行われました。  それを受けて、民法上成年になった18歳、19歳の者について、少年法の改正が行われました。改正少年法は、令和4年4月1日に施行されます。 1 改正の概要について  改正少…

刑事事件における身柄拘束の流れ及び身体拘束からの解放について②

2021.11.02

 今回は,8月のかなで便りに引き続き,被疑者勾留(犯罪をしたと疑われている立場の拘束)の期間が満了した後の流れについて触れたいと思います。  被疑者交流の満期には,処分を決める検察官は,大きく分けて「釈放」,「略式手続(罰金)」,「起訴」の3つのいずれかを選択することになります。  ①釈放とは,文字…

刑事事件における身柄拘束の流れ及び身体拘束からの解放について

2021.08.16

 捜査機関が犯罪をしたされる人物(被疑者)を逮捕した場合,逮捕から48時間以内に検察官に事件を送致しなければなりません。  また,事件の送致を受けた検察官は,送致より24時間以内に裁判所に対して勾留請求を行うか否かを決める必要があります(①)。  勾留請求とは,検察官が裁判所に対して,被疑者の身柄を…

犯罪被害にあった際の支援について

2020.12.07

1 はじめに  突然,犯罪の被害に遭うことは決して他人事ではなく,誰もが突然そうした事態に見舞われる可能性があります。被害にあったという直接的被害のみならず,その影響による生活上の支障や,その他捜査協力やマスコミの取材等による二次被害の危険性なども存在しています。 そうした事態に遭遇した場合,支援を…

法廷弁護技術研修

2019.09.02

 弁護士の相田です。  先日,2日間にわたって午前9時から午後6時過ぎまで千葉県弁護士会で実施した弁護士を対象とする「法廷技術研修」に講師の一人として参加してきましたのでご紹介をいたします。  刑事裁判は,一般市民の方が参加する裁判員裁判制度の開始にともない弁護士にもこれまで以上に法廷における弁護技…