かなで便り Kanade news

続・相続登記の義務化について

2024.04.01

 本日から、相続により不動産を取得した場合、自己のために相続の開始があったことを知り、かつ、その所有権を取得したことを知った日から3年以内に、相続登記の申請が義務づけられることになりました(不動産登記法76条の2が本日から施行)。  この解説は、https://www.kanadelaw.com/n…

戸籍証明書の広域交付制度について

2024.02.28

 弁護士の樋口です。  令和6年3月1日より,戸籍法の一部を改正する法律が施行され,本籍地以外の市区町村の窓口でも,戸籍証明書・除籍証明書を請求できるようになります。これを,「広域交付制度」と呼ぶようです。 法務省:戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)  広域交付制度が開始され…

大規模な災害に被災してしまったら

2024.01.31

 弁護士の相田です。  令和6年能登半島地震において、被災された皆さま、ご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。令和6年は、お正月から大変な災害が発生し、今も多くの方が困難な生活を余儀なくされています。  千葉県でも近年、台風による大規模被害も発生しております。  大規模な被災をした場合、その後…

ご依頼者様との打合せの方法

2023.12.27

 コロナ禍前は、ご依頼者様とのお打ち合わせは、基本的に事務所にお越しいただき面談するやり方のみで実施していましたが、近時は、Zoomを使ったWEB打合せを利用することをご提案させていただくことも出てきました。  一度は直接お会いしての打ち合わせをさせていただくことを原則としていますが、その後の打合せ…

相続におけるかんぽ生命保険金の取扱いについて

2023.11.29

 弁護士の樋口です。  亡くなった方(以下「被相続人」といいます。)が自らを被保険者とした生命保険契約を締結していた場合,生命保険金が相続財産に該当するか否かは,以下のとおり整理されます。  1 保険金受取人が被相続人であった場合 ⇒ 相続財産  2 保険金受取人が相続人と指定されていた場合 ⇒ 相…

刑法・刑訴法令和5年改正について②

2023.10.31

刑法・刑訴法令和5年改正について② 今回は、令和5年の刑法・刑事訴訟法分野における2つの大きな改正の内、保釈について触れたいと思います。近時、保釈中に逃亡を図る被告人の存在がクローズアップされたことも議論の基礎となっています。有名なところでは、日産の元社長カルロスゴーン氏の逃亡事件などもありました。…

人権擁護大会に参加しました

2023.10.16

 本年10月5日及び同月6日、長野市において人権擁護大会が開催され、参加しました。  弁護士は、基本的人権の擁護と社会正義の実現という弁護士の使命を果たすべく人権擁護活動を実践するとともに、弁護士会として、人権課題についての調査・研究を行い、各種の提言を行っています。  人権擁護大会は、そうした人権…

一般事業主行動計画策定のお知らせ

2023.10.03

弁護士の樋口です。 当事務所では,次世代育成支援対策推進法12条4項の規定に基づき,妊娠中の労働者及び子育てを行う労働者等の職業生活と家庭生活との両立等を支援するための雇用環境の整備を目的として,一般事業主行動計画を策定しました。 そこで,次世代育成支援対策推進法12条5項の規定に基づき,策定した上…

刑法・刑訴法令和5年改正について

2023.09.26

 令和5年、刑法・刑事訴訟法の分野において2つの大きな改正が行われました。一つは性犯罪について、もう一つは保釈に関してです。 今回は、性犯罪の改正について触れたいと思います。紙面の都合もありますおで、今回はその中から以下の2点について触れたいと思います。 1 不同意性交等罪(刑法177条)、不同意わ…

所有者不明土地(建物)管理制度について

2023.08.30

 弁護士の樋口です。  2023年2月のかなで便りにおいて,いわゆる“所有者不明土地”の問題を解決するため「民法等の一部を改正する法律(令和3年法律第25号)」が成立し,その1つとして,相続登記の申請が義務化されたことをお伝えしました。  今回は,上記法律成立に伴い新設された「所有者不明土地管理制度…